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映画『武士の家計簿』を観ました

2010年公開の映画、『武士の家計簿』を観ました。

 


武士の家計簿

 

歴史学者・磯田道史先生のベストセラー『武士の家計簿-「加賀藩御算用者」の幕末維新』の映画化。

 

幕末から明治にかけて、加賀藩御算用者(会計)として仕えた親子三代の家族をめぐる物語です。

主に、猪山直之(堺雅人)と妻・お駒(仲間由紀恵)夫婦を中心に、猪山家の傾いた家計を算盤使いと倹約によって立て直してゆく様子を描いています。

 

物語の下敷きとなっているのは、東京で発見された加賀藩士・猪山家の古文書(入払帳=家計簿)。

その内容から浮かび上がった当時の猪山家の暮らしぶりが焦点になっているわけですが…。

 

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

 

 

古文書の読み解き(原作を読んでいないのでよくわかりませんが)という最大の愉しみをすっとばして、ただ淡々と猪山家三代のストーリーが紙芝居のように進んでいく映画は、正直言って面白みに欠けました。

 

そりゃ、剣を使わない御算用者もいるでしょう。

そんな算盤侍がとりたてて興味を引くかと言ったらそうでもない。

なぜそれほど家に借金があるのかという点も、いささか唐突な印象。

描かれるそれぞれのエピソードはなかなかほほえましいものがありますが、それ以上のストーリー性は乏しく、あったとしても極めて限定的に終止し、場面転換によってあっというまに時が経ってしまうのも、もの足りなさを感じさせました。

 

だったら、どういう映画化だったら面白かったのか、といってもよくわからないのですが。

なんなら、磯田先生が実物の古文書を読み解きながら、あの情熱に満ちたワクワク口調で二時間近くしゃべり倒すだけのドキュメンタリーの方がよほど面白かったりして、みたいな気もして。

 

映画としては、最終的に「はー、そうですか」という感想しかありませんでした。

映画サイトのレビューを少しながめてみると、その家族物語を評価している向きもありましたので、私の感想はまったく個人的な感想にすぎませんが。あしからず。

 

ま、侍映画がお好きな方は、一風変わった作品として楽しめるのかもしれないな、とは思います。

 

『武士の家計簿』

2010年、日本

監督:森田芳光

原作:磯田道史

キャスト:堺雅人、仲間由紀恵、中村雅俊、松坂慶子、草笛光子、他

おすすめ:★★

 

武士の家計簿

武士の家計簿

 

 

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)